サマセットCCC

サマセット・カウンティ・クリケット・クラブは、ECBに所属する18のファーストクラス・カウンティクラブの1つです。1895年にファーストクラスのステータスを得て以来、サマセットは数々の国内タイトルを獲得し、4つのワンデイカップと、1つのトゥエンティ20カップで優勝しています。また、グロスターシャー、ノーサンプトンシャーと並び、カントリーチャンピオンになったことはありませんが、2001年以降、6回の準優勝を果たしています。サマセットでプレーした著名な選手には、伝説的なマーカス・トレスコティック、アンドリュー・カディック、ジェームズ・ヒルドレスがおり、全員がサマセットで全キャリアを過ごしました。

サマセットは、シデラバードの愛称で親しまれるクーパー・アソシエイツ・カウンティ・グラウンドがホームとなっています。このスタジアムの最大収容人数は12,000人で、1882年以来クラブの本拠地として使用されています。カウンティグラウンドは、1983年のワールドカップ・グループ戦（イングランド対スリランカ）で初めて使用されたのを皮切りに、数多くの国際試合が開催されており、2006年からはイングランド女子クリケットチームの本拠地となっています。

サマセットがトロフィーを狙える強力なチームとなったのは、1970年代後半になってから。イアン・ボッサム、ヴィヴ・リチャーズ、ジョエル・ガーナーという歴代の名選手トリオが揃ったのです。ブライアン・ローズのキャプテンシップの下、サマセットは1979年にワンデーカップとナショナルリーグの両方で優勝し、史上初のトロフィーを獲得しました。1981年から82年にかけてはベンソン＆ヘッジカップ、1983年にはワンデーカップを制覇し、80年代も成功を収めました。

近年、クラブは全てのゲームのフォーマットで素晴らしい成績を収めており、2019年には記録的な4度目のワンデイタイトルを獲得。バットでプレーオフの象徴的なパフォーマンスを見せました。同年サマセットはカウンティ・チャンピオンシップで優勝したエセックスに苦杯をなめましたが再び準優勝しました。現在はディビジョン1に所属しており、昨年の7位からさらに順位を上げ、クレイグ・オーバートン、ジャック・リーチ、そしてキャプテンのトム・アベルといった主要選手とともに前進していきたいと考えています。